江差の繁次郎 貧乏神と福の神
貧乏もんの繁次郎、正月だというのに晴れ着の一枚もなく、仕事着姿でプラプラ
していますと、かつての仕事仲間、三助がやって来ました。
今では小金をため込んで羽振りがよく、最近では「山久」などと屋号を名乗って
いつも繁次郎を小馬鹿にするイヤな奴、紋付きを自慢げに着こなしております。
三助は貧乏ななりの繁次郎にイヤミたっぷりに
「おやおや貧乏神、新年早々何処さ行くだ?」
繁次郎はカチンときて、
「貧乏神は繁次郎の家から出て、お前の家さ行くとこだべさ。」
三助は正月そうそう縁起でもないと逃げ出してしまいました。
帰り道、またしても繁次郎に出くわした三助は今度は愛想笑いして
「おやおや福の神様、何処へいってきなされた?」
繁次郎は
「福の神様はお前の家から出て、繁次郎の家さいくとこだべさ。」
行きも帰りも繁次郎に言い負かされた三助でありました。
| 固定リンク
「北海道の昔話」カテゴリの記事
- 古宇のフリー(2009.09.06)
- せたな町 文化神オキクルミと三本杉岩(2009.07.04)
- 江差の曼荼羅寺 八地蔵(2009.06.19)
- 江差の繁次郎話 10人とその他(2009.06.16)
- 北海道江差町 「姥神神宮の起源」(2008.11.14)


コメント